
キッチンの排水溝の掃除は、どのレベルまでやるのがおすすめ?
マジ対応するなら、個人的に高圧洗浄機を買うかレンタルして、排水口の奥にこびりついた汚れもブシャーっ!て流し洗うのが理想ですが、普段のお手入れレベルだとどこまやればいいのか…。
とりあえず、悪臭や詰まりが発生しないレベルでお手入れしたいですね。
そこでおすすめが、重曹とクエン酸の合わせ技。
重曹は弱いアルカリ性で、クエン酸はちょっと強めの酸。この2つに水を加えると炭酸水が発生し、すごい勢いで泡立ちます。
キッチンの排水溝は、煮物の余った汁や刻んだ野菜のカケラなどの汚れが溜まりやすく、ヘドロ状の「アルカリ汚れ」がつきます。
炭酸水の泡自体には、強力に汚れを落とす力はありません。が、炭酸水の泡は汚れの箇所に一定時間とどまります。そして、重曹+クエン酸という組み合わせではクエン酸の酸性が勝つため、酸性の泡がアルカリ性の汚れにまとわりつき、汚れを浮かすことができるんですね。
あとは、水で流せば、汚れはそこそこ取れるというわけです。
普段のお手入れはこの程度で充分と言えますが、すでに汚れがガビガビについてしまっている場合は、効果が薄いです。パイプクリーナーを使うのが良いでしょう。
パイプクリーナーには水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)という強力な酸が入っていて、髪の毛さえも溶かします。(素手で触っちゃダメなやつ)
えー!?だったら、毎回パイプクリーナーで掃除すればいいんじゃないの?
実は、パイプクリーナーは強力がゆえに、排水管を痛めると言われています。
排水管にダメージが蓄積すると水漏れにつながり、排水管の交換が必要になってくるんですね。排水管の交換自体は1メートルあたり3~4万円と、まあそんなもんかな…という価格感ですが、周辺のコンクリやモルタルの引き剥がしと補修で3~40万円くらいはかかると言われています。
ウゲー!といいたくなる値段。
そして、どのくらいパイプクリーナーを連続使用すると排水管にダメージがでるのか…っていうのは、データがないんですよね。
週一で1年位使用したくらいでは問題ないと思います。が、5年、10年と続けていくとどうなるのか…大丈夫かも知れないし、大丈夫じゃないかも知れない。
というわけで、ウチではどうしようもないときだけパイプクリーナー使用、あとは炭酸水の泡で汚れを浮かせて洗い流す方法を使っています。
炭酸水以外で、排水管に優しい方法は高圧洗浄です。
業者に高圧洗浄を頼むのも良いですが、お手軽に「口腔洗浄機」で代用するのも手です。
歯の隙間の汚れを水流でフッ飛ばす機械で、6,000円くらいから手に入ります。
より本格的なやつだと、ケルヒャーの手動ポンプ式のケルヒャーOC3あたりもお手頃ですね。タンク式なので、マンションなど特殊な水道蛇口形状でも問題なく使えて、音も静かです。マジもんのケルヒャーは爆音すぎて日本家屋では使うのに気が引けます…。
他に個人的に試したものでは、発射後の調整で水流発射できる霧吹きや、プールや海で遊ぶウォーターガンがありますがいまいちでした。この程度だと水流の強さが足りないんですね。
もっとこう圧縮して、バシュッと標的を撃ち抜く感じのやつじゃないと、パイプの汚れには歯が立たない印象でした。